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岩岸 真成

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蔵王権現の旅

日本特有の金剛蔵王大権現.日本各地に存在する蔵王権現を訪ねる.
1月3日

二十二社

お次第の中に、
『天神七代・地神五代・伊勢・石清水・賀茂・松尾・平野・稲荷・春日・大原野・石上・三輪・廣瀬・龍田・住吉・日吉・梅宮・吉田・廣田・祇園・北野・丹生・貴布禰の諸大神…』
とある。

大小神社の首班に列し、国家の重大事、天変地異に奉幣使をたてた神社。1039年に後朱雀天皇の制定。
5月11日

高野山真言宗 宀一山 室生寺

室生寺の縁起から...
室生山は三輪山よりやや切り立った円錐形の神山で、ここに奈良時代の末期、皇太子の山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒の祈願のため、行いの正しい五人の僧がこの聖なる山中で祈祷をして優れた効果がありました。そうしたことから国家の為に建立したのが室生寺です。伽藍の造営に当たったのは興福寺の高僧修円で、この人は空海や最澄に並んで平安時代初頭の仏教界を指導する高名な学僧でありました。

以後,室生寺は、興福寺の法相宗を始め天台・真言・律宗などの高僧を迎え、山林で修行するかたわら各宗を勉学する道場として、仏教界に大きな役割を果たします。しかしその一方では、谷を走る清流や、龍が住むという山中の龍穴などから龍神の信仰が生まれ、これに雨乞いの祈願をするため、平安前期以来度々朝廷から勅使が派遣されて、龍神の室生の名は広く世に知られるようになりました。
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宗派はとなると豊山派から出て単立・室生派となるとどこかで見ましたが,HPのタイトルには『高野山真言宗』となっておりました.


話は変わって,室生寺は如意宝珠との関わりが強い.
弘法大師はこの室生山(精進峯)に如意宝珠を隠したと.

陽→太陽→天照大神→大日如来→如意宝珠→龍神・龍王→龍穴→龍穴神社→陰

陰陽一対の関係となると.

また,如意宝珠=仏舎利

如意宝珠・仏舎利の供養法に室生を表す『宀一』ということばが出てくるそうな...(K師談)
リンボーやんとこからのお舎利さんの他に最近新たなお舎利さんが数粒お越しになりました.ここらで仏舎利信仰についても深く勉強していこうと考えております.

この室生寺.開山は役行者だというはなしも...
長谷・室生から名張にかけてこの一体のお山は修験が盛んであったようです.笠置の当たりも金胎寺などがあるように.吉野山・金峯山からちょっと北上して,伊勢までの太陽の道に沿ってと言う考え方もあるようで.神仏習合・修験・太陽信仰・陰陽と...

金堂には薬師如来が祀られておりますが,その右には大日如来.右手前にはちょっと暗くて見にくいですが『蔵王権現』さんが祀られております.大きさは蔵王堂の旧安禅寺の権現様よりも少し小さいくらい.それでも大きいものです.金堂手前左側の弥勒堂内左には『役行者神変大菩薩』が安置されております.
役行者霊蹟札所の一つでもありますし,前述からも長谷寺同様修験のお寺だったのでしょうね.

石楠花の色鮮やかに室生寺を撮してみました.ほんと満開の中のお詣り.こころの休暇になりました.
そういえば,初めて室生寺・長谷寺にお詣りしたのもこの時期やったなぁ...

石楠花のきれいな室生寺でした.

真言宗豊山派 豊山・長谷寺

牡丹やあじさいなどの花の寺としても有名な奈良は長谷寺にお参りしました。

長谷寺は、真言宗豊山派総本山。山号を豊山(ぶざんと号す。
道明上人が天武天皇のために『銅板法華説相図』を初瀬山西の岡に安置したことにはじまる。次に徳道上人が聖武天皇の勅願によって本尊・十一面観世音菩薩を東の岡にお祀りしたとな。
徳道上人は西国観音霊場を開かれたお方。門前に別格札所の法起院もあります.

長谷寺の本尊・十一面観世音菩薩は、長谷型と呼ばれるお姿。右手に錫杖、左手に蓮華の入った水瓶を持つ。
お姿は、御影にあるように脇侍に雨宝童子と難陀龍王がおられる。本尊の右と左。見上げた位置にそのお姿がある。左側・雨宝童子は天照大皇神。右側・難陀龍王は春日明神である。伊勢と奈良を結ぶ初瀬街道ならでは。

長谷寺では、お昼12時になると修行僧が鐘楼堂にのぼり法螺をぶいっと。聞くと法螺の譜は口伝とのこと。聞くと、醍醐さんぽかったです。。。

長谷寺は『登廊(のぼりろう)』が有名。この途中には、我らが『金剛蔵王権現』がまつられた『蔵王堂』がある。残念ながら長谷寺の公式HPにはこの蔵王堂は示されておりません。まあ,観音さんメインですので蔵王さんはあまり気づかれてないですが、ちゃんと蔵王さんが三尊いたはります。やはりここにも金峯山の影響があったのでしょう。

1月16日

京都上久世 蔵王堂光福寺

京都・上久世に蔵王堂がある。
大峯護持院・東南院ご住職が護摩を修法されるとのことでしたので、随行させていただいた。
 
このお寺、名前は『蔵王堂光福寺』。西山浄土宗のお寺である。
京都には七つの森があり、そのうちの一つ『蔵王の森』と言われていたそうな。
境内配置から考えても蔵王堂が本堂であったのは間違いないようで、お寺の名前に『光福寺』よりも『蔵王堂』が先に来ていることからも明らかであろう。

どういう経緯で西山浄土宗になったかは知らないが、立派な蔵王堂と横に護摩堂がある。
 
八坂の庚申さん同様、修験者として有名な『浄蔵貴所』が吉野から金剛蔵王大権現さまを勧請したのがここだそうな。
 
お厨子前には掛仏があり、そこには『金剛蔵王大権現・金蔵院』と彫ってあった。そういう名前の塔頭寺院が門前に並んでいたのであろうか。
 
初めてお参りさせていただいたが、いいお寺といい方々でした。
11月29日

蔵王権現の旅 金峯山寺蔵王堂

第一弾はやはり『奈良吉野・金峯山寺 蔵王堂』
 
宗派は,金峯山修験本宗
 
重層入母屋造り檜皮葺.再建が1492年.
本尊は,日本最大の秘仏・三体の金剛蔵王大権現.
中央に過去世を救済する釈迦如来,右には現在世の救済・千手観世音菩薩,左には未来世の救済・弥勒菩薩を本地とする権現仏である.
 
役行者開基から明治の廃仏毀釈まで蔵王権現感得の大峯山上ヶ岳・山上本堂(現・大峯山寺)から吉野・山下蔵王堂(現・金峯山寺蔵王堂)までの直線距離24㎞の参詣道を含む一体を『金峯山』と称していた.
明治の廃仏毀釈以後,金峯山の山上山下の本堂は分断され,今に至っている.
 
蔵王権現は過去・現在・未来の三世救済の仏である.また,この蔵王権現というお方は正式名称『金剛蔵王権現』であり,曼荼羅世界の金剛界そして胎蔵界の両方を統括する王であるというのがその名の由来である.金剛界胎蔵界はもちろん大日如来が最上の仏尊であるが,その上の存在であるとしている.
これは密教や仏教の考え方だけではなく,日本古来存在する自然崇拝がここに関与してくるのである.日本人にとって,神仏を超越した存在がある.それは『自然』であると...
 
その自然を表したのが『金剛蔵王大権現』である.
 
金峯山寺蔵王堂は,鬼門に『梨の木』,裏鬼門に『ツツジの木』,『春日の神代杉』,他杉や檜,栗など色々な種類の木を木の皮を剥いだだけで柱に用いられている.これは,まさしく『森』・『自然』を表しており,蔵王権現が自然の中に存在し,常に私たちを見守ってくださってることを示している.
 
まずはじめは我が本山・金峯山寺を紹介しました.
 
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